2周間ぶりの投稿となってしまいました。実は先週インフルエンザに罹患してしまい、この一週間はずっと自宅で療養しておりました。インフルエンザ、本当に流行っています。皆様くれぐれもお気をつけ下さい。

さて昨日4日、沖縄県の名護市長選挙が開催され、与党が推薦する新人候補が勝利というニュースが流れてきました。ニュースを見ていて、2010年6月、沖縄に旅行した際に辺野古を訪れたことをふと思い出しました。8年経ち、現在の状況は当時と全く変わっているかと思いますが、せっかくですので書き記してみたいと思います(政治的な意図は全くありません)。

2010年の6月、私は一週間ほど沖縄を旅しました。大雑把な予定だけを決め、ブラブラと様々な場所を訪れる旅でした。その日は今帰仁で一泊し、朝から本部半島を一周。名護に戻り、次の宿泊地であるコザにバスで移動する予定でした。さてバスに乗り路線図を見てみると、途中の停留所に「辺野古」という文字が見えます。正直なところ基地問題に大きな関心があったわけではないのですが、話題になっている場所なので、どんな場所か自分の目で見てみようと思い、急きょ辺野古に立ち寄ることにしました。

名護のバスセンターから辺野古までは数十分、山を一つ越えて向かいます。辺野古のバス停で下車し、街中を歩いてみたのですが……、平日とはいえ晴れた昼間なのに人の姿が全く見えない。閑散としているだけではなく、生活の匂いが全くしない。住んでいる方には申し訳ないのですが、当時正直に思った感想は「ゴーストタウン」。この一帯だけ時の流れから取り残されたかと思うような静けさでした。

次に向かったのは海岸。太平洋はとても穏やかで、こちらも非常に静か。ただ街中とは違って、こちらには人がいました。しかしそれは海水浴を楽しむ人ではなく、基地移設の反対活動を行っている人。いわゆるテント村が砂浜の後ろにあり、そこで抗議活動をしている人が座り込みをしていました。テント内には様々なビラが貼り付けられ、基地移設に関する情報センターといったところ。せっかくなので話を聞いてみようと思い、「地元の方ですか?」と声をかけたところ、帰ってきた答えは「違います」。

バス停に戻る道すがらに定食屋があり、ちょうどお昼だったこともあり食事をしようと中に入りました。ごくごく一般的な定食屋で、お客さんは僕の他に地元の方らしきおじさんがひとり。食事が終わった後、もうひとりのお客さんに話しかけられました。「あなたどこから来たの?」

本土から来たこと、基地問題で話題の辺野古という場所を一度見てみようと思って訪れたことを告げると、おじさんは「いいところに連れて行ってあげよう」と私を車に誘います。言われるがままについていった先は、丘の上にある学校の隣にある寮の屋上。おじさんはその寮のオーナーとのことでした。屋上は辺野古湾が一望できる場所で、そこから眺める海は実に美しいものでした。おじさんはその場所に案内してくれている最中、基地問題に対する思いを語ってくれました。「もちろんこんなきれいな海に基地を作って欲しくはないが、一度は受け入れることを納得したんだ。しかし後から色んな人間がやってきて中止だの進めるだのやったおかげで、地元は2つに割れてしまった……」

この話をもって市長選挙の結果や基地移設問題について大それた事を言うつもりはありません。ただ、地元の方が納得し、望む方向に事が進むことを望むばかりです。