藤森成吉旧蔵草稿・資料

 小説家・劇作家藤森成吉旧蔵の草稿・資料・藤森宛書簡など120サイズダンボール2箱分の分量。

 藤森成吉の旧蔵資料・書籍は存命中から没後にかけて神奈川県立近代文学館に寄贈され「藤森成吉文庫」としてまとめられている。今回の資料は遺族の元に残されていたものか。

 草稿は約20点。主なものとして、「安政の大獄」(戯曲・167枚)、「ある夫婦」(小説・116枚・「『心の月』に題を変更」とメモあり)、「冨士に題す」(戯曲・75枚)、「若い獣」(戯曲・58枚)、「宮本武蔵の人及び藝術」(随筆・42枚)、「シイボルトと三瀬周三」(随筆・40枚)、「島日記」(小説・40枚・一枚目痛み破れ大)、「保己一」(小説26枚)、「参海雑志」(随筆・21枚)、「裸一貫」(戯曲・20枚)など。一部のみ残っているもの、表題不明の草稿も含まれる。

 まとまった資料として三瀬諸淵関連資料がある。藤森成吉は幕末の洋学者三瀬諸淵を主人公とする小説「若き洋学者」を著すにあたって、諸淵の甥・三瀬彦之進から資料の提供を受けていた。「三瀬諸淵先生譜補記」ほか諸淵資料の写し、彦之進からの書簡、三瀬高子写真など一袋分の分量。

 台本は「河上肇伝」「転々長英」「若き洋学者」ほか二十数冊(痛みあるもの多し)。一部に「藤森成吉所蔵」「作者所蔵」と記され、書き入れが加えられている。

 その他、歌集「紫花集」ほか著書の校正紙数点、「何が彼女をそうさせたのか」舞台写真、「若き啄木」ポスター及びチラシ他前進座関係資料一袋、ノート12冊、藤森宛書簡15点など。一部未整理の状態。詳細はお問い合わせください。

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